今、とても参考にさせていただいている「鏡山悦子」さんの本にこんな語句説明がありました。
一代交配種
性質の異なる2つの作物を交配させて耐病性、耐寒性、多収性などを持たせた新たな性質の種で、現在、種苗店で売られているのはほとんどこのF1である。
しかし、その性質は一代限りでなので、この種から採取した次の世代は、親と同じものはできにくく、いろいろな性質を持つ子がバラバラに生まれる。おやより劣悪なものとは限らないので、年数をかけてより良いものの種を取り続けていくことで限りなく種の性質を固定させていくこともできる。
一代交配雑種。要は「F1」です。色いろな品種を掛け合せて今迄にな品種特性を作り出せるので現在のほとんどの栽培品種の種はこの方法で品種改良されています。耐病性や食味特性、大量に形質や性質が揃うなど良い面もありますが、種取りが出きない欠点があります。新しい病気や障害が出きたときに全滅する可能性が大きい欠点もあります。在来の固有種を駆逐してしまう弊害もあり、その地方の気候に合った作物がなくなりつつあります。栽培農家は効率を一番に農作業を組み立てるものですから仕方がないかもしれません。
でも、毎年、種の生産者(商社)から種を購入しなければならなくなり、種特許を持つ生産者の覇権主義的な側面もあります。特許で種の多様性を縛ってしまうのです。
もともと生物の遺伝子は多様な環境に適応できるようにする仕組みとして「多様性を必ず持つ」という機能があるので、F1が広まることで根絶やしになる可能性が高まる品種が出るとも言えます。
自然との依存関係から言うと人間は全体の一部になります。人間様が全体に作用して一部の都合で全体を変えることは「好ましいことではない」ようなきがします。
雑草畑の野菜達は自家採種して栽培したいと思います